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溶連菌感染症について

[2024年06月21日]

まだまだ溶連菌感染症の流行が続いています(それ以外にも沢山の病気が流行ってきましたが)

溶連菌感染についてはニュースでも話が出ているように小児においては特にしっかりした抗菌薬投与が必要となります。他院で診断され、抗菌薬投与されているのをしばしば拝見しますが、推奨期間よりも短くしか投与されていなかったりする場合がしばしばあります。特に小児科専門医以外に受診されている場合に目に付くのでご注意ください。

また、適切な抗菌薬投与がなされていればあまり起こすことがありませんが、発熱後2~4週間で急性糸球体腎炎を起こす場合があります。2週間後の尿検査で異常がないと言われても、その後に発症する場合があります。急性糸球体腎炎は簡単に言えば尿が出にくくなる病気です。発熱後1ヶ月経過するまでに朝の顔のむくみやおしっこの色がウーロン茶みたいに濃くなった場合はすぐに医療機関を受診して尿検査を受けましょう。

急性糸球体腎炎は溶連菌感染と診断されず、短期間のみ抗菌薬投与されたり、抗菌薬投与されなかった症例の方が多く発症します。原因不明の顔のむくみや褐色尿が出た場合には溶連菌感染後急性糸球体腎炎を疑ってすぐに小児科専門医を受診しましょう。